不良な彼と恋の契約
私はどうしたらいいか、分からない。
相沢くんの気持ちも、真一くんの気持ちも分かる。


「いい加減にしろ!!!!」



耳を塞ぎたくなるぐらい、大きな声で
仁くんが、怒鳴った。




グラウンドいた先生も、他の生徒も振り向いて見てる。






「類、本郷が泣いてる。
もうよせ、好きな奴泣かすなよ!
明日は、みんなで旅行なんだ。
仲間割れは、やめれ」


仁くん。



怒る仁くん。

泣くヒカリちゃん。

不機嫌な真一くん。


楽しくなれる筈の旅行もーー



「初めから、コイツとは仲間でもなんでもないからな」


少しだけ、崩れ始めていた。





「どうしたの?
ヒカリっ。
泣いてるの?」


何も知らないリナちゃんが、ヒカリちゃんに近づく。

「何、やってんだ。
なんで、泣いてる訳?」

異様な空気に気づいた志貴くん。


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