不良な彼と恋の契約
「ちょっと、斗真さん。
こんなにあたし貰えないよ!」


ヒカリちゃんも、あまりの金額にびっくりしてる。
仁くんも、輝くんも、相沢くんも
なだれ込む様にリビングにきた。


「斗真、こんなに貰えないよ」


仁くん、相変わらず呼び捨て。
斗真さん年上なのにーー。


「あ?いいのいいの、それだけあればお土産買って来れるでしょう?
1人一個ずつ買って来てね!
余ったら、お小遣いにでもしてよ!

あ、さっきお菓子買ったんだ。
みんな座って座って」



斗真さんって何者?

1人五万の金額なんて、そうそう出せるもんじゃない。


"いつかね、親父の跡を継いで社長になって
上に立つ人間になるのが、夢"ーーーー。




あ、そうだ。

斗真さんのお父さんってーー大手企業の社長さんだ。



私達は、リビングに集まりーーケーキを眺めた。

それこそ、高級ケーキでーーみんなの動きが止まる。


「どれでも好きなの選んでね!!」

いや、なんて言うか。

いいのかな?
私は、マカロンが乗っかった可愛いケーキを貰った。

ヒカリちゃんも、同じケーキを選んだ。

「やっぱり、女の子だね。
だから、それだけ二個買ったんだ!」

ヒカリちゃん、嬉しそう。

「ありがとうございます、斗真さん」

ヒカリちゃん、笑ってる。

輝くん、仁くん、相沢くんは、ビターチョコを選んでいた。

楽しい旅行になれそうな、再スタートがーー

後、もう少しだ。


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