不良な彼と恋の契約
*志貴side*

朝、リナからメールをもらった。
なんでも、想の家にいるらしいリナ。

想の家には輝や、仁も、そして相沢も住んでるらしい。


ガチャ。

開いたドア。

誰?


「あ、どうも。
リナちゃんならいるよ。
何してんの?
ごめんね、背中に隠れて何してんの?」

何?
リナ、コイツの背中に隠れてんの?
なんで?


ヒョコ。

知らない男の背中に隠れてるリナが、
少し顔を出した。

ーーーー!?



何っ、可愛いんだけど。

いつもしてないメイクは、今日はきちんとしてある。

頰のチークが、可愛いピンク。
プルプルした唇に、ついつい目が行く。

何、今日のリナ。
可愛いんだけど。

コイツが気にくわないけど。

「君が、リナちゃんの彼氏かあ。
いやー、やっぱりイケメンだね。
あーーあ、残念。

リナちゃん、狙ってたのにっ」

楽しそうにニヤリ、と笑う知らない奴。


「斗真さん、志貴くんからかわないでください!」

リナは、俺に寄ってきた。


「変かな?
ヒカリに、、可愛くなりたいってメイクしてもらったの」

女の子の気持ちは100%分からない。

何のために可愛くなるの。

「ーーーー、志貴くんに似合う女の子になりたいからっ」

恥ずかしそうに、リナが見つめた。

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