不良な彼と恋の契約
お弁当を食べ終えた、私達。
まだまだ、沖縄までは時間がある。


「リナっ、肩貸すから寝なっ」

不意に、横から聞こえる甘い甘い志貴くんの声。

「うん、なんだか眠くなっちゃって。
志貴くんっ、ありがとうっ」

リナちゃんは、ニコ、と笑い志貴くんにその身を預けた。


もう、リナちゃんはスヤスヤ夢の中。

そんなリナちゃんを、志貴くんは、愛しい様に見つめてる。


本当に良かった。


リナちゃんが、幸せで。

斜め前のヒカリちゃんは、相沢くんと寄り添う様に寝ていた。


それを、真一くんが冷めた目で睨んでる。

嫌な予感がした。

この先ーー何も起こらないで居てと願った。


私はギュッ、と仁くんの腕を掴んだ。


「想?どうした?
思うことがあるなら、ちゃんと言えよ。
全部、受け止めるからっ」


仁くんーー。
私は仁くんを見つめた。


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