不良な彼と恋の契約
「はいはい、とりあえずホテルに荷物置いて行くからな!!」

ホテルまでは、バスに乗り最初のハプニングはなく好きな奴の隣に座っていいらしい。

じゃあ、最初のあれは何だったんだ。

大きな揺れ、隣の本郷を支えた俺。
支えただけで、抱き締めてはいない筈。
なのにーーーー仁が、リナを思い切り抱き締めた様に見えて、イラっ、とした。

あの、担任も担任だ。


ハプニングを期待してやがる。
もうこれ以上のハプニングはまじいらない。
もう、何もないことを祈るしかない。

ホテルに向かうバス。

バスの中はクーラーが効いていて、涼しい。
寒いぐらいだ。
外と違う温度差に、目が眩みそうだ。

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