不良な彼と恋の契約
「えっ!?あーまじですか。
じゃあ、分かりました。
生徒と、相談して見ます!」

なんだ?

ホテルの受付前で、先生が子犬の様な目で見ている。
子犬ーー?
なんか、こっち来るけど、嫌な予感しかしない。

「あのな、ホテルの部屋な。
用意出来ない部屋が何組か、あってな。
だからって男女混合は、まずい。
だいたい、不良ばっかりでそれはまずいよな」

ならば、合同旅行、止めれば良かったのでは。

なんて思って、いるんだけどーーー
「ふむふむ、それで?」

真一も、なんだか感づいてる気がする。
俺もだ。

「お前らなら、大丈夫な気がする」


「「「「はあ!?何が!?」」」」

嫌な予感しかない。


「頼む!!!
全員で、同じ部屋で寝てくれ!!」


全員?
全員って、班、全員?

俺は、周りを見渡した。

「えっ、全員ってあたし達も?」

本郷が、苦笑い。



「あのー、冗談ですよね?
私達、女の子なんですよ」

「うん、知ってる。
可愛いから、心配だけどーーまあ、お前らなら大丈夫かと思って。
不良は、不良でもーー男の中の不良だからな」

想の意見は、却下だよ。

だいたい男の中の不良ってなんだよ。
まじ、殴りてーし。



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