不良な彼と恋の契約
想は、冷蔵庫を開けため息をついた。
「買い物行かないと、なんもないかも。
私買い物行ってきます!」

暗くなり始めた夕方。
ーーグイッ

「きゃっ!え、佐伯くん!」

俺は、想を抱き締めた。

「こんな、暗いのに一人で行く気?
襲われたいわけ?」

俺の言葉に赤くなる想。
「佐伯くんっ、違いーーます。
けど今まで、一人で買い物に行ってたよ!」
マジで?
よく、今まで何もなかったな。
感心するわ。

「斗真さんが、助けてくれたから」

ピキッーー。
亀裂の入る音。

斗真、斗真ってあームカつく。
「今度からは、一緒に行くんだ。
わかった?」

優しく見つめたら、恥ずかしそうに俯いた、、
そしてーーーー。

「佐伯くんってお兄ちゃんみたいだね!」





チーーン。

仏壇の鐘が鳴る。

「類、俺の気持ちに効果音付けるな!うざいわ!」

「あは、悪いなついっ」

マジ、無いわ。
類、、むかつく。


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