不良な彼と恋の契約
「リナ、大丈夫?」

隣のリナは、呆然としていた。

「志貴くんが、一緒なら私は平気だよ」

少し頰を赤らめたリナ。

そんなん、言われたらーー守り抜くしかないじゃん。
まあ、リナを好きな奴がこの中に居ないからーーいいけど問題はーー。

俺はチラッと輝を見た。
イキイキした表情で、想を見てる輝。
想は、仁の隣で不安そうに見上げていた。


次に、真一を見た。
真一も、本郷を見つめている。
その目はまじで、迂闊に近づいてはヤバイオーラを放っていた。


本当、嫌な予感しかしない。

リーダーやめたくなってきた。

俺はため息を吐き出した。

「大丈夫だよ、リーダーとして女の子達は守りますから。ご心配なくっ」

それしか、ないしな。
そんな子犬の目をされちゃーーっ。

「ありがとうっ!さすが、リーダーだな。
よろしく頼むぞ!」

復活したよ、この人。

言わなきゃ良かったかも。
子犬の様な目は、ギラギラさせている。

俺は、また一つため息を零した。



*志貴side終わり*

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