不良な彼と恋の契約
「なんか、広い部屋って最初から仕組まれてる気がして、ならないんだけど」

まさか。
輝くんが言った言葉に不安になる。
遠くにある部屋。

そして、異様に広い部屋。


キングサイズのベッドが繋がって四つはある。
なんかーーーー。


「ここに皆で、寝ろと?」


「志貴くんが言うと現実になりそうです」

私は、少しベッドから目を背けた。


ソファが、三つある。

「あー、俺はソファで寝るからいいよ」

志貴くん、相変わらず紳士的。

私達に気をつかってか、志貴くんがソファに移動した。

だけどーーギュッ。
志貴くんの袖を、掴んだのはーーリナちゃん。



「一緒が、いいですっ」



リナちゃん、大胆!!
だけどきっと、リナちゃんも、不安なんだ。

男の子達と、同じ部屋なんだから。


「あたしも、類と同じがいいなっ」


ヒカリちゃんも、類くんの側に寄る。
そんなこと言ったら、私だってーー。


私は、仁くんを見つめた。





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