不良な彼と恋の契約
コンコン。


突然、鳴ったノックの音。

開いたら、担任の先生。
この人名前なんだっけ?

ちらっと、服にネームが付いてる。
嵐 遊。
あらし ゆう?

「先生の名前って遊って言うんですね」
こう言っちゃなんだけどーー遊んでそうな先生。

茶髪にピアスの先生とか、いいんだろうか。

きっと、昔はーーヤンキーだった気がする。


「水着持って、受付前集合な!
いやー、水着の姉ちゃんいるかな!!」

本当、お気楽先生。

楽しい筈の沖縄旅行。

可愛い水着は、カバンの中。

今はもう、水着になるのも不安で仕方ない。
私は、カバンをギュッ、と抱き抱えた。



ヒカリちゃんも、リナちゃんもーー不安そうだ。

「早くヒカリちゃんの水着姿みたいなっ!!」

「想楽しみだよ。
どんな水着だろう。
俺ら、先行くわ!
このままじゃ、ヤラレそうだしな。
またね!」


バタン。



2人は、私達を残して部屋を出て行った。



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