不良な彼と恋の契約
*ヒカリside*
「完成!暑いし、ツインテール!!
あ、そうだスマホ。
忘れるとこだった」
ベッドの上って、リナは言ったけどーーどこかな。
キラキラ光るスマホ。
類からだ。
ガチャーーーーーー
ん?
気のせい?
ドアが開いた音が、聞こえた気がした。
だけど振り向いても、誰もいない。
私は首を傾げた。
類からの電話。
切れるまでに通話ボタンを押さなきゃ。
でもちょっと意地悪しちゃおう。
類が心配する様に、、私はスマホを制服のポケットに仕舞おうとした。
ぎゅっ。
ーーーー!!
「ヒカリちゃんーー。
今、1人なんだ?」
ぞくっ。
「真一?」
後ろから、抱き締められてーー
「下に、水着、着てんでしょ?
見せてよっ」
耳元で囁かれる。
ぞくり、と震えた。
「やめてっ」
後ろから、両手を掴まれーー顔は見えないけど確かに真一の声。