不良な彼と恋の契約
「じゃあ、みんなで買い物行こうか!」

お前が、仕切るな。
俺は斗真を睨んだ。

年上かもだけど、気に食わない。
それは、仕方ない。
俺が想を思う気持ちがあるから、不機嫌なのは変わらない。

「仁、顔やばいぞ!
普通にしろ、普通に!」

普通がわからん。
素顔だし。
あーやっぱり、類むかつく。

俺は類を睨んだ。
その合間も、想の隣はーーアイツ。

仲良く並ぶ二人の影。

なんかーー胸の辺りがモヤモヤする。




買い物は、大型ショッピングセンターに来ていた。
「わあ、大きいね!一度来て見たかったんだ!」
はしゃぐ想。

想が、楽しそうでよかった。


「見て〜可愛いカップル!!」

「本当だ、めちゃくちゃお似合いだね!」

浮かれた女達の声がして、振り向けば見ていたのは想と、斗真。
お似合い?
ふざけんなし。
どこがだよ!

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