不良な彼と恋の契約

俺のだから。

ーーーー*リナside*


「ねえ、輝くんっ。
待ってよ、ヒカリならきっとーー部屋にっ」


ドンっーー!!


狭い廊下。暗い廊下に、壁に押し当てられた腕。

「輝くん?」


私きっと油断してた。

だって、普通だったから。

「両想いの奴らってムカつく。
リナちゃんってさあ、まだ志貴とキスしてないんでしょ?」

輝くんの言葉に、私は顔を赤くした。

だって図星だったから。


「なあ、リナちゃん?

キスしょうっ」



えっーー?

壁と輝くんに挟まれ、身動きが取れない。

「いやっ、輝くんは想が、好きなんでしょ?
なんで、こんなことっ」

私は、逃げようと輝くんの胸を押す。
だけどビクともしない、輝くん。




< 325 / 455 >

この作品をシェア

pagetop