不良な彼と恋の契約
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狙われたのは、想でもない
君でした。

「志貴っ、リナちゃんが狙われたかも知れない!」


そんなわけない。
そんなわけないーーだけど今、君はここには居ない。


行くから待ってて、絶対助けに行くから待ってて。



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*志貴side*




絶対に、狙われるわけ無い。
だって、輝は想が好きなんだから。



「居ないーー。
どこだよ、リナっーーリナっ」


もう、辛い思いして欲しくない。

学校で、泣いてたリナがやっと笑ったんだ。

やっと、笑顔に出来たんだ。

薄暗い階段。


なんだ、なんでここだけ
こんなに暗い?

昼間なのにーーーあり得ない暗さだ。

関係者以外立ち入り禁止区域の看板。

その上の階段。



「やめて!!!」


ーー!!

知った声。
登って行けば、見知った背中。


輝ーー。


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