不良な彼と恋の契約
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危ない崖の下は、青い海が広がっている。
そんな高い場所じゃないけどーー、落ちたら無事では無いかも知れない。

だけどーーーーどうか、想ちゃんを助けてっ。

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「想っ!」




ヒカリが海岸まで来た。



仁が抱えている女の子。


それは、想ちゃんだった。

海岸、砂の上に想ちゃんを寝かせて、仁は想ちゃんに口付けた。



それが、やけに綺麗でーーーー
落ちかかった夕日が、2人を照らした。



「ケホケホっ!…仁くんっ。
ヒカリちゃんは?」


こんな時までヒカリの心配してーー、ほらっヒカリ。

ヒカリは、皆に愛されてる。




「想っ!ごめんね、想っ!」


ヒカリが、想ちゃんを抱き締めた。





「良かったっ」




苦しかった筈なのに、何よりもヒカリの心配して。

笑って、ヒカリを抱き締めた想ちゃん。

想ちゃん、ありがとう。



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