不良な彼と恋の契約
*仁side*

あれ?居ない。
俺が、海に飛び込んだ同時に
飛び込んだ奴がいた。



「輝っーー」


「どうした、仁っ」


「輝がいない。

輝、想助けようとして、海に飛び込んだんだ」



俺がそう言った時ーー、想が立ち上がった。




「輝くん!?
どこにいるの?

輝くん、私ーー輝くんのことも大好きだよ!
いつも、助けてくれて大好きだよ!

だから、帰って来てよ!」


想ーー。


海に向かって叫んで泣いてる想の肩を、抱いた時。









「はーい。
想っ、恥ずかしいんだけど。
出るに出れないよ。

結局、助けたの仁だし。
カッコ悪いから隠れてたのにーーー
出て来ちゃったじゃん!」

真っ赤な顔して、びしょ濡れになってる制服。

つか、俺も想も、びしょ濡れだ。


「ははっ、あはははっ!!
輝、バカ見てーー!!」

「笑うなよっ、ははっ。
本当ーーごめんっ。
リナちゃんにも、ちゃんと謝る」


輝。

輝も、仲間だ。


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