不良な彼と恋の契約
「妬かない妬かない」

俺は、笑った。
類は相変わらず、本郷が大好き。

「俺、今の好きでーー、一生分生きて行けそうだよ!ありがとうっ」


最後は笑いに変える真一に、ほのかに笑う皆が居て。


その後ーー集まった志貴と片瀬。

片瀬にちゃんと謝った輝。

「とりあえず、今日は海はダメだな。
とりあえず制服乾かすかっ」

俺や輝は、制服を脱いだ。

「きゃっ!?いきなり脱がないでっ」

想の可愛い反応。

「じゃあ、想も脱ぎなよ。
びしょ濡れ気持ち悪いでしょ?」

にやり、と笑う俺。

恥ずかしそうにオズオズと脱ぐ想。

なんだかーー、いくら下に水着を着ているとは言え、恥ずかしい。

輝はガン見だよ。

輝、相変わらず懲りないな。

白の肌に似合う淡いピンクのグラデーション。
フリルが付いていて可愛い。

「可愛いっ、本当可愛い」


俺は、想を抱き締めた。

「俺さあ、こうなる原因作ったやつに、仕返ししたいんだけど、協力してくんない?」

類の目がキラン、と光った。

嫌な予感しか、しない。



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