不良な彼と恋の契約

本気の背中。

夕食は、大きなホールでバイキング。

好きな物を取って来て食べていいから、私はウキウキだった。

「楽しいか?
甘宮っ」

私に声をかけてきたのは、嵐先生だった。

嵐先生。
いくらバイキングとはいえ、お皿に山盛り。

そんなに食べられるのかな?
私は、嵐先生を見つめた。


「なんだ?
そんな俺を見つめて。
好きになったか?」


私は赤くなる頰を隠した。

「先生、からかわないでくださいっ!」






私は、背を向けた。





「からかってなきゃ、いいわけ?
俺が、甘宮好きって言ったらどうする?」

ザワザワしたホールの中。

先生と生徒の会話に、誰も気にしていない。

楽しい夕食。
楽しい沖縄旅行1日目が、荒んでいく様だった。

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