不良な彼と恋の契約
「やっと来たな、何してたの?
三人で。あ、ジュース。ずるーい!」


ヒカリちゃん達トランプしてたのに、飛んできた。

「あ、ヒカリちゃん。
ごめんね、ちょっと色々あってっ」

そう、色々ありました。
嵐先生のことから、仁くんに輝くんに。
たどり着く前に、色々ありましたよ。

だけど、そんなことは言えなかった。


「いいな、ジュース。
あたしも、買って来ようかな。
冷蔵庫、なんもないし」

少し不満げなヒカリちゃん。

「じゃあ、私も行く!!」
リナちゃんまで。

「じゃあリナについて行くかな。
危ないしっ」
志貴くん、心配なんだな。

「大丈夫だよ、ドジじゃないもん!」

リナちゃん、きっとそう言う意味じゃないよ。

「ーーいいから、行くよリナ」

リナちゃんは、首を傾げた。

「じゃあ、俺はヒカリについてくわ!」

相沢くんも、きっとヒカリちゃんが心配。

「えーーーいいよ。
男と買い物行くと、早くしなくちゃいけなくなるし」

え、そこですか、ヒカリちゃん。
相沢くん、ガックリしてる。

「それに、女の子には色々あるんだよ。
だから、リナと想、連れてくからね!
バイバイ!」

無理矢理、私はヒカリちゃんに連行されました。

「「「お、おい」」」

もう、みんなの声は聞こえない。

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