不良な彼と恋の契約
不安が、溶かされてくーーーー

「離せよ!!」

私の肩を掴む仁くん。

不思議。

仁くんが側にいるだけでーー不安が消えてく。

きっとーーヒカリちゃんも、リナちゃんも同じ。
少し安心しきった顔。

「何あんたら。
あー、この子達満足させられない奴らか。
大丈夫だよ。
俺達がいるからさあ!!」

派手な金髪プリン頭の男が、あははは、と笑う!

そして、リナちゃんの肩を引き寄せようとした手をーー。


パシンッ!!



志貴くんが、その手を払い退けた。



「触んなよ!!
失せろ!」

志貴くんが物凄く恐ろしいです。

だけどきっとそれだけ、大切なんだ。

< 362 / 455 >

この作品をシェア

pagetop