不良な彼と恋の契約
ばこっ、ばこっばこっ。

続けざまに聞こえた何かを殴る音。


「「「いたっ!」」」

何!?

「おい、バカ共!
ウチの可愛い子達を怖がらせんな。
行くぞ、テメーら」

嵐先生!?

大柄な男達が、嵐先生に引きずられてく。



「先生!!
ありがとうございます!」


私は、先生にそう言った。
振り向いた先生は、笑ってた。



「なんか、美味しい瞬間を取られた気がしたっ」

相沢くんったら、こんな時にーー。

だけど、ヒカリちゃんは、笑ってた。
みんな、好きな人の側に寄り添って幸せそうだ。


だから、私も仁くんの側に寄り添った。


「仁くん、ありがとうっ」


本当の気持ちだよ。

仁くん、大好き!!!

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