不良な彼と恋の契約
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君が、泣いてると気づかないまま。
寝ていたなんて、バカだ。

君が、いないのに、気づかぬまま
寝ていたなんて、大バカだ。


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*仁side*

あれ?温もりがないのに気づいた。
繋がれた手は、空っぽ。
隣にいた想がいない。

ベッドから起き上がってる輝がいた。
不意に振り向く目は、赤い。


「どうした?」



輝?

いない想に、赤い目の輝。


「何があった?
輝っ」



聞くのが怖い。
何かがあったのが、わかったから。


「ごめんーーーー俺、想にひどいことした。

無理矢理キスして泣かした。
どうしょうもないぐらい、好きだった」


やっぱりって思った。
予想通りだった。

殴る気にも慣れない。
俺は立ち上がり、スマホと財布を持ち部屋を出ようとした。





「殴らねーのかよ。
俺、無理矢理キスしたんだよ!
泣いてるのに、抑えつけて無理矢理ーーーっ」


なあ、輝。

だって仕方ないって思うんだ、、
もし 、付き合ってるのが輝で
俺が片思いしてたらーー。


「俺もきっと我慢出来なかった。
仕方ないよな、どうしょうもないぐらい好きなんだからーー。


だからって、あいつはやれない」




目を見開いた輝。
唇を噛み締めてーーだけど微かに笑った。






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