不良な彼と恋の契約
飛んだ展開に、躊躇う俺。
よく、仲間に案外シャイだよなって言われる。
見た目、金髪の癖にって笑われる。

だけど仕方ないじゃん。

好きな子と、風呂に入るなんてーーーー思っても見なかったから。


想が、躊躇うからーー俺は脱ぎ始めた。

想は背中を向けている。

やっぱり、一緒の風呂は嫌かな?


「やっぱり、やめるか?
ごめんな」


上半身裸の俺、、何やってんだろう。

「違う!!
恥ずかしいだけなの。

だから、大丈夫。
でも、先に入って待っててっ」


必死になって、傷つけない様に話す想の背中を、上半身裸のまま抱きしめた。




「仁くんっ!?
あのーーーっ」


君は、大切な人。



「大丈夫、しないから。
キスだけ、許してっ」


これだけは、変えられない。

< 379 / 455 >

この作品をシェア

pagetop