不良な彼と恋の契約
「もう、ひどいことしないから。
本当、ごめんなっ」

想の頭を撫でたら、なんだか肩が少し重くなる。
「ごめん、湯あたりしちゃったみたいっ」

はあ!?

俺はタオルを体に巻いて、想を抱っこした。

「仁くんっ」

「座れる?
髪洗ってやるから」

湯あたりさせちゃったお詫び。

長い柔らかい髪の毛。


生きてきて初めてかも知れない。
女の子の髪の毛洗うとかーー。

「ありがとう、仁くんっ」


これも一つの初体験。

君と過ごした夜は、最高の一日に変わった。


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