不良な彼と恋の契約

小悪魔お姫様。

朝。

6時半。


マジ眠い。
だけど部屋のカーテンが開けられていて、眩しい。
目を凝らすのは、俺と輝。


「わーい、よく寝た!
今日はどこ行くんだっけ?」

元気な本郷に、、


「たしか、水族館!
沖縄の水族館は、初めてだよ!」


楽しみな片瀬。


あれ、想は?

「なんか、眠り姫みたい子がいるなっ」

志貴の声に振り向いたら、、
ベッドの上、スヤスヤ眠る想だった。


「まあ、リナが俺のお姫様だけどね」

結局、惚気かよ。

「やだ、志貴くんったらっ!」

ラブラブな二人は、置いといて。

「つか、そろそろ姫起こさないと、7時から朝食バイキングだよ!」


類が、姫と呼ぶのは想。
本当、お姫様みたいだ。


俺は、想を、ゆさゆさ揺する。

「まだっ、もうちょっとっ」

ちょっと、眠たげな想の声が
堪らなく可愛い。

俺は耳元に、唇を寄せた。


「起きないと、食うよ?」






ガバッ!!

いきなり、起き上がる想。

あ、起きた。

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