不良な彼と恋の契約
「いたっ、えっ、何っ!?」

少しだけ傷む首。
なんだかわからないぐらい、初めての痛みに赤くなる頰。

私は周りを確認したけど、ヒカリちゃん達は、魚に夢中で気づいてない。

「ほら、誰も見てないろ。
男よけしといたから、髪さあ。
ツインテールにしてきなよ」

ツインテール?

なんで?

私は首を傾げた。

だけど、渋々君から離れたトイレのパウダールーム。

仁くんのご要望通り、ツインテールにした髪の毛に、仁くんはニヤニヤが止まら無い。

今まで魚を、見ていた特に男子達が
私を見た後、悔しそうに顔を歪めた。

ん?

その中にたっくんがいた。


たっくんは、私では無くーー私の首を、見つめてる。
切なそうに見るたっくん。


たっくん?




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