不良な彼と恋の契約
キラン。


空に流れる星。

3つの星が、流れきった時ーーーー。







「想ちゃん!?」


私を呼ぶ相沢くんの声が、聞こえて
振り向いたら、ヒカリちゃんをお姫様抱っこした相沢くんがいた。


「想っ、ごめん心配かけてっ!」


流れる星の数だけーー
涙を流した。




「ヒカリちゃん!!」


私はヒカリちゃんに駆け寄り、抱きついた。

もし、ヒカリちゃんまで失ったらって怖くて。
絶対に真っ暗な闇を走ることなんか、出来なかったのに。

そこに、光があるから。


私はまっすぐ走って行けたんだ。


その、光はいつだって優しく笑った。

絶対に、消えない優しい光。


「宇治虫くんは?」

私は、側にいない宇治虫くんのことを聞いた。
絶対、ヒカリちゃんになんかしたに決まってる。
でなきゃ、、


「うん、大丈夫、類がーーっ」

ヒカリちゃんの微かな震え。

あの、ヒカリちゃんが、微かに震えてる。
絶対絶対、なんかあったんだ。

だけど、私はただヒカリちゃんを抱きしめた。



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