不良な彼と恋の契約
君と、交わしたキス。

何度目か分からないキス。
満天の星空が、輝く下で、、交わした甘いキス。

そっと見たら、宇治虫は居なかった。



俺、宇治虫の気持ちが
凄い分かるよ。



逆の立場なら、きっと荒れ狂うぐらいだ。

だけど、宇治虫はしなかった。


「何、、考えてるの?」


ヒカリに指摘されて、、気づく。

なんか、今更だけどーー

「宇治虫に、何された?」


俺の上にいるヒカリの胸元が、少し見えた。


赤いキスマークの痕。

ムカッ!!

くるり、と優しくヒカリを芝生に転がす。

「えっ、類っ!?」


戸惑うヒカリの声。

「首、痕ついてる。
真一にキスされたら、消毒したよな?
宇治虫に、されたキスマーク。

いらないよな、俺のキスマークに上書きな!」


軽く開いたら、キスマークは3つ。

おい、あいつやり過ぎじゃね?

「待って、類っ!
落ち着いてよ!ンッ」


待てない。
待てるわけない。


首元に、キスを落としたらーー
甘い声。

宇治虫に、聞かれたと思うとムカムカして。

どんなキスの仕方したか、分からないけど。


「ンッーー 、類っ、好きっ!」


甘い声に、酔いそうになりつつもーー

首元に1つずつ付けたキスマークは、、

濃く色付いた。

「もう!!
こんなに、たくさん付けて見えちゃうじゃない!!」

ついには怒られた。

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