不良な彼と恋の契約
黙っている仁くんを見つめてれば、分かる。

何も知らないのだとーーーー。

カシャン。

高い塀を軽々乗り越えて、私を助けたこの場所。
この隣にいた君は、居ない。


輝くんを、探しに居なくちゃ。
この空の下に、君が居てーーーーだけど重い悩むことがあるなら、私の決意はそっと胸にしまった。


仁くん、ごめんなさいっ。

だけどーー私は、"仲間"を見捨てられない。


仁くんの隙をついて、教室をーー
学校を抜け出してごめんなさいっ。


だけどきっとね、行かなきゃ後悔する。


だから、私はーーーー1人、君に会いに旅に出る。


だけどね、まさかね。


君が、変わっていたなんて分からなかった。


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