不良な彼と恋の契約
「私はーー、金髪が好きなんじゃない。

仁くんだから、好きになりました。
髪の色じゃない。赤でも緑でも仁くんなら、何色でもいい。

ごめんなさいっ、輝くんっ。
私ーー、誰に何を言われても、仁くんじゃなきゃ嫌」


わかってたよ。

悔しいけど、わかってた。


だけど、悔しいじゃん。
ーーーー!!


俺は想を抱き締めた。


サラサラの長い髪が、少し乱れてーー綺麗だった。


「離してっ、輝くんっ!」

こんなに好きなのに、想いが伝わらない。
こんなに好きなのに、仁にばかりーー悔しい。












「もう、、やめなよ。
輝」







知ってる声に振り向いたら、志貴。

なんでーー?



「志貴くんっ!」


想が、俺から離れてく。

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