不良な彼と恋の契約
「志貴、邪魔すんなよ!
想っ、頼む。
俺を好きになれよ!」

志貴の背中に隠れてる想に、呼びかけた。
だけど志貴は、想を背中に隠した。


「いい加減にしなよ。
輝らしくないよっ。
そんな、無理矢理好きにならせて意味ある?
輝は視野狭いよ。
想じゃなくたってーーーー!!」





俺は志貴を殴っていた。




「やめて、輝くん!!」


止める想の声が、聞こえない訳無い。

「お前、片瀬を好きな奴に奪われても、同じセリフが言えるかよ!

俺にはーーーー想しか居ないんだよっ!」



なあ、志貴。




答えろよ。





「悪かったーーーー」


なあ、想が、俺を好きになる確率はあるかな?


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