不良な彼と恋の契約
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冷たい床。埃だらけの倉庫。

ここはどこ?

志貴くんも、輝くんも居ない。

知らない場所。

「あ、起きたよお姫様。
君、可愛いね、ホントっ」


知らない男達に、見下ろされていた。


目が覚めた私は、知らない男達に囲まれていた。

一人の男がしゃがむと、私を見た。


「君、白牙の大切なお姫様だよね?
甘宮 想ちゃんっ」

私の名前。


私のこと知らない筈なのに、
私はこの人達を知らないのに、



「大切なお姫様に、なんかしたらあいつらどんな顔するかな?
試してみる?」



私は、怖くなり一歩また一歩後ろへ下がる。


ブレちゃダメっ。

負けちゃダメっ。


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