不良な彼と恋の契約

恋のエピローグ

*仁エピローグ*


あの日、君が拐われたあの日。
思い返しても、ゾッ、とする。


もし、助けられて居なければ、想の今の笑顔を見ることは無かったかも知れないから。



「想、今日さあーー部屋行っていい?」


ずっとキス以上、進めなかったヘタレ男子。

「うん、お風呂入ってからね」

何かを、悟った様な想。

お風呂って。
まるでーーーー、あれやこれやと妄想しながら、ノックした部屋。


ベッドの上の想。

火照った身体は、風呂の後のせいなのにーー


「仁くん、助けに来てくれてありがとうっ。
ねえ、仁くん。

私を、仁くんのモノにして下さいっ。
お願いっ」


君からの誘惑。

大好きで、大切な君からの誘惑に

「好きだよ、想。

家族になろうっ」


軋むベッドの上で、君と交わした甘いキス。
君との三年間。
共に過ごした三年間は、ヤキモチの連鎖だった。

「うん、好きだよ仁くんっ。
ううん、愛してるよ!」


だけどーー、もうヤキモチなんか、妬かない。
あ、まあ、あるとすれば将来、赤ちゃんが出来たらーーヤキモチ妬くかもだけど、それぐらいは許して。



愛してる、世界でたった一人の恋人よ。




*仁エピローグ終わり*

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