不良な彼と恋の契約
*志貴&リナ*

リナが最近遠い。
そりゃ、クラス替えしても絶対に同じクラスになれない。

仕組まれてる気がするんだよな。


「また、同じクラスになれなかったね。
私達、ずっと一緒に居られるかな?
なんてね」


君が最近、遠い。

なんにも、言えなかった。

少しだけ、切なげなリナの顔が忘れられない。

俺は、居てもたっても居られない。
リナの教室に、リナは居なかった。



「リナは?
知らない?」

そこら辺の女子捕まえて、聞いた。


「リナなら、井岡くんといたけど。
あれって絶対、告白だよね。
卒業前って、告白多いよね!」

リナが告白?

「だけど井岡って、チャラ男で有名だし。
早く行かなきゃリナ、やばいかも!」


リナと同じクラス。
井岡一翔。

最近、人目を盗み言い寄るらしいアイツ。


俺は、なんであの時ーーーー
違うって言えなかった?


今なら、伝えられる。

待ってろ、リナ。


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