不良な彼と恋の契約
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誰もいない、チャイムが鳴った告白スポットに私はいた。

「俺、リナが好きだ。

付き合って、あ、その前に彼と別れてっ」

井岡くん?

冷たい表情の井岡くんに、後ずさる。

「彼氏と、三年間同じクラスになれないとか。
きっと、相性悪いんだよ。
卒業したら、ポイ捨てじゃん?
その前に、俺がリナ貰うから」



嫌だ。

怖いーーーー。
伸ばされた手は、私を壁に押し当てた。





「クラスが離れても、志貴くんさえ居ればいい。


志貴くんじゃなきゃ、嫌!!離して!」.

私の抵抗は虚しいだけ。

だけど、志貴くんを悪く言うのは許さない。

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