不良な彼と恋の契約
「さ、佐伯くんっ、ごめんっ」

見上げた君は、愛しいモノを見るような目で私を見ている。

佐伯くんーー。


逸らして、見つめられると恥ずかしくて顔を逸らした。


「想、、逸らすなよ」


君の手が、私の頰を撫でた。

「佐伯くんっ」

君が、近づくーー。
君の顔が近づくーー。


佐伯くんっーー。

ガラッーー


「「何してるわけ⁇」」


ドアが開いて、、低い声が降ってきた。

斗真さんに相沢くんが、睨んでいる先には佐伯くん。

佐伯くんは、二人を見ている。
その表情は見えない。

「違うの、私がカバンに躓いて。
ほら、凹んでる!」

私は、焦りながら、カバンを見せた。
少し凹んだ学生カバン。

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