不良な彼と恋の契約
はい、見事に遅刻しました。


こんな筈じゃなかったのにーー。

「早く、入れ。
甘宮が、遅れるとか珍しいな。
この、二人に遊ばれんなよ!あははは!」




「先生、、私の大切な人傷つけないでくださいっー」

私の小さな抵抗。
遊ばれてなんかいない。
二人には、感謝している。

「想ーーっ」


「想ちゃんっ」


二人の声が重なって、みんなが私を見てるのに気がついて顔を赤らめた。

やばい、恥ずかしい。

だけど、何故か数名顔を赤らめる男子達に気づき、首を傾げた。

ガタン!!

えっ、何!!

「想ちゃん、ちょっと来て!!」

えっーー!!

今、教室来たばっかりなのに。

私は、強引な相沢くんに連れられーー、教室を出た。
不意に視界に入るヒカリちゃんの瞳には、もう悪意はない。

ただ、心配そうな表情だ。
その顔に大丈夫、と笑顔を見せて教室を出た。

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