不良な彼と恋の契約
今井龍樹。

想ちゃんを"ここちゃん"と呼ぶ、ムードメーカー的な奴。

家では、斗真が。

学校では、今井がライバルになりそうではある。
今も、今井からの視線を背中に感じている。
だけどーー知らないフリを決め込んだ。



キーコーン、カーコーン。

「よし、昼休みだ。
一抜けた!想ちゃん、一緒にご飯ーーーーあ?」


絶対自分が、早いと思った筈なのに、想ちゃんの側には今井龍樹がいた。

今井が、きょとんとした顔をして見てる。

「今、ここちゃんご飯に誘っていたとこ。
相沢くんも、どう?」

なんだこいつ。

「いや、俺はーーーー「いいじゃん、類。
みんなで食おうぜ!」

はあ!?

突然割り込む声に振り向いたら、仁。
ニヤ、と不気味に笑う。

その笑顔が、嘘臭く、顔が引きつるのが分かる。
今井は気づいてないけど。


「佐伯くん、みんなで食べるの?」

「ああ、いいんじゃないかな。
今井くんさえ、良ければっ」

何か、意外なんだけど。

つか、むしろーーーー。

裏 あるよね。
絶対ーーーー。

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