不良な彼と恋の契約
「本当ーーーー?
付き合ってるの?
佐伯くんとーー」

若干、震えた声の今井。
動揺は隠しきれていないらしい。

「うん。



男よけに付き合って貰ってるんだ!」





チーーン。



鐘が鳴る。


「類ーー。
それ、マジうざいから。」

持って来て良かったマイ鐘。

「男よけ?
それだけ?なんだ。

良かったーーっ」


良かったーー?

あー、なるほど。
やっぱり、今井は想ちゃんがーー。

「今井くん俺、想ちゃん好きっ」

言わずには居られない。

今井の目が開かれてーー信じられないものを見たみたいに見てる。

「マジだから。
負けないよ」

ねえ、今まで恋愛にマジになるやつはバカにしていた。
だけど今は、君に恋してーー変わった、と誰かに認めて貰いたいと思ってる。

「変わったね、相沢くん」

不意に、今井の言葉にニヤリ、と笑みをこぼした。


"誰かに認めて貰いたいと思ってる"ーー。


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