不良な彼と恋の契約
4、*ドキドキするのは、君のせい*

ライバルは、ヒカリ。

俺は、堪らず想に近づいた。
「想っ、来いよっ」

「あ?
誰、あんたっ」

なんだこいつ。
さっきから、邪魔しやがって。
派手な金髪に、長い髪。
ツンとした態度。

女番長って感じだ。

「俺か?
想の彼氏だよ」

別に、男よけであって、女のコイツに言う必要ないんだけど。
なんとなく言わない訳には行かなかった俺は、、器の小さな男だと思う。

「へーー、彼氏ね。
随分よそよそしいカップルじゃん。
あたしのが、彼氏らしくない?」

むかっ。

「ヒカリのが、彼氏らしいよー!」

さらに、むかっ。

類は、友を呼ぶで現れたギャルがまた一人。
「本当に付き合ってんのーー?
まさか、脅されて?」

「違うよっ、なんて言うか怖くない。
佐伯くんは、優しいんだよ!」

焦った様な想の瞳が、俺を射抜く。
やっぱり、想が好きだ。

「ありがとう、想。

俺、想好きだよっ」

やっぱり、好きと再確認。
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