不良な彼と恋の契約
「まさかとは思うけど、告白されてるって気づいてなかった?」

ヒカリの言葉に、想はんー、と考え始めた。


「いつ、されてた?」



チーーン。


知ってる鐘が鳴り、振り向いたらーー類。



「類、何してんだよ「 男子の気持ちに寄り添って見た。優しい俺!!」

周りを見渡せば、鐘に寄り添う様に敗北している男子が数名。

気持ちが、分かる。

「そっかあ、あたしは想が好きだよ!」

「私も、ヒカリちゃんが好きだよっ」

何!!?

振り向けば、ヒカリがニヤリ、と笑う。

俺のライバルはーーーー


「想は、あたしのだよっ」


この女だ、確実に。


類より、誰より強敵。
だって相手は、女で、恋のライバルにはなれない相手なんだから。

そして、5限の終わりのチャイムが鳴り響く。

強敵は、不敵に笑うーー。



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