不良な彼と恋の契約
「私もーーこうされるのは佐伯くんだけがいいな」


一瞬、時が止まった気がした。

想が同じ、気持ちなのが嬉しい。
その先が、知りたくてーー聞こうとして想を見た。


「想は、俺のことどう思ってる?」


きっと、俺と同じだと。


「私はーー。
私は、佐伯くんのことーー」


君の気持ちと、俺の気持ちはきっと同じ。

待つ君の声が、止んだ。
変わりに聞こえた寝息。

スースー。



ーーーー寝!?

今寝るか普通。

少し肩を落とした俺は、想を見た。

スヤスヤと寝息を立て、俺の腕の中で寝ている想の瞼にキスをした。


好きだよ、想。
君が、好き。


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