不良な彼と恋の契約
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タクシーの中、ぐったりな想を見てるだけなのが辛い。

「何も、出来なくてごめん。
変わってあげられない。
ごめんな」


何もできない俺は、ただ君を抱き締めた。

熱い身体。

火照る頰。
潤んだ瞳が、ただ何も出来ない俺に困った様な顔をした。


「変わらなくていいのに。
私の身体は誰のせいでもないよ。
私が、悪いだけ。
ありがとう、佐伯くん」

君が確かにそう言った。

こうなるまで、気づけなかった。
朝から具合悪いことに気がついて上げれなかった。

ずっと側に居たのにーー。

揺れるタクシーの中で、、君が寄り添う様に身体を預けた。


その身体の体温に、泣きたくなった。

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