不良な彼と恋の契約
想の部屋で、見た家族写真。
幸せそうな想の笑顔。
今はーー、あんな笑顔見たことない。
「どうぞ、こちらへ」
呼ばれた診察室には、想は居なかった。
代わりにいたのは、無愛想ずらの男の先生が1人。
「あの子の、家族の方はーー」
家族ーーーー。
「想の家族は、、半年前にーーーー」
半年前、それまで普通に過ごしたかけがえない家族が居なくなった。
計り知れない悲しみ。
残されたのは、想だけーー。
朝を迎える恐怖。
1人ぼっちの夜。
ずっと、1人だった想。
泣き虫な想が、小さな体で耐えてきた辛さ。
半分しか理解してあげられない。
「だからじゃないけどーー、俺が想の家族でありたい。それじゃ、いけませんか」
先生は、静かに、言った。
「二十歳以上の、保護者が必要なんだ」
ああ、やっぱり。
俺はまだガキだ。
二十歳以上なんて、頭に浮かぶ奴に電話をかけた。
頼りたくない。
自分以外に頼りにして欲しくない。
だけどーー俺はまだガキだから。
頼るしかないんだ、、斗真に。。
幸せそうな想の笑顔。
今はーー、あんな笑顔見たことない。
「どうぞ、こちらへ」
呼ばれた診察室には、想は居なかった。
代わりにいたのは、無愛想ずらの男の先生が1人。
「あの子の、家族の方はーー」
家族ーーーー。
「想の家族は、、半年前にーーーー」
半年前、それまで普通に過ごしたかけがえない家族が居なくなった。
計り知れない悲しみ。
残されたのは、想だけーー。
朝を迎える恐怖。
1人ぼっちの夜。
ずっと、1人だった想。
泣き虫な想が、小さな体で耐えてきた辛さ。
半分しか理解してあげられない。
「だからじゃないけどーー、俺が想の家族でありたい。それじゃ、いけませんか」
先生は、静かに、言った。
「二十歳以上の、保護者が必要なんだ」
ああ、やっぱり。
俺はまだガキだ。
二十歳以上なんて、頭に浮かぶ奴に電話をかけた。
頼りたくない。
自分以外に頼りにして欲しくない。
だけどーー俺はまだガキだから。
頼るしかないんだ、、斗真に。。