明日を夢見た君へ
そう感じた僕はしばらく執筆を休むことにした。

休んでいる間にもっと資料を集めるために。

なんてていのいい言葉で時分を納得させる。

要は逃げたのだ。

「彼女になりたい……」

不幸を一身に受け止めたような彼女に僕がなれたなら、それはもう作品の主人公だ。

僕みたいな村人が外から見たのではなく主観で、強く生きている彼女。

「羨ましすぎるぅ……」

僕はいつからないものねだりをするようになったのだろうか。
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