明日を夢見た君へ
いろんな感情が混ざりあった顔で話す彼女になんて言っていいかわからず語彙力のない自分を恨んだ。

「おかげで友達もいないし、親にも無駄金ばかりかけさせて………………」

止まることを知らない彼女から漏れ出す闇が僕の耳に永遠と流れてくる。聞くに耐えない。

「そ、そうだ、病院はどこ?毎日は無理かもしれないけど遊びに行くよ。それで僕らは友達だ。……それとも僕じゃ嫌かい?」

僕にはこれが精一杯だった。

(どうして初対面の人にこんなことを……)

村人からサブメインくらいにはなってしまいそうだ。
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