X'mas Present
「いいのいいの。入って」
その言葉に、まさかと思いながらも、もうどうすることもできず莉乃はベッドの上に座り込んだ。
「莉乃?入るぞ」
予想道理のその声に、莉乃は拒否の言葉を言う前に開いたドアにどうすることもできずベッドの中へもぐりこんだ。
「莉乃……」
寂しそうな、疲れたような声に莉乃は顔を出そうとしたところで、シーツの上からギュッと抱きしめられた。
「莉乃……。不安にさせてごめん。違うんだ……」
泣きそうな声が聞こえて、莉乃はそっと顔を出した。たかが数日だけなのに、疲れ切ったような憔悴しきった誠の顔に、莉乃は心がギュっと痛くなる。