X'mas Present
「気にしないで。こうして迎えにきてくれて、こんな素敵なプレゼント貰えて、十分。どこかで簡単にごはん買ってゆっくりしたいな。少し疲れたみたい」
その言葉に、誠はチラリと莉乃に視線を向けた。
「本当にごめんな。俺のせいで心配かけて。せめて美味しい料理テイクアウトしような」
優しく微笑んでくれた誠に、莉乃もホッとして頷いた。
買い物を済ませてようやく久しぶりに二人で並んでソファに座ると、誠は莉乃を抱きしめた。
「莉乃、本当にごめんな。誓って浮気なんてしてない。俺には莉乃だけだから」
その言葉に、莉乃も誠をギュッと抱きしめた。
「私こそこんなに大切にしてもらってるのに、信じられなくてごめんなさい」
呟くように言った莉乃に、誠はチュっとリップ音を立ててキスをすると、莉乃をもう一度抱きしめた。
「莉乃が大好きだよ」
「私も大好き」
その言葉に、お互い見つめ合う。
「いつもこうなるけど……ケーキより先に莉乃が足りない……」
そう言って誠は莉乃を組み敷いた。
久しぶりの熱を帯びた誠の瞳に、莉乃も愛しさがつのり、誠の頬に手を触れた。