スーツの君と制服の私





私は一匹オオカミで、一人で居るのが
すきな方なんだけど

親友の愛理は、明るくて友達も多い。

よく正反対の二人が一緒にいれるねぇって
周りに言われてた。


「今日さぁ、プリとりにいこ!」

「やだよ、めんどくさい。」

「えー!ノアいっつもそれ言うじゃん。
だったらさぁ、タピオカ飲みにいこ!」

「やだよ、コーヒー飲みたい。 」

こんな感じで毎日こういうやり取り。



「愛理ちゃん、今日遊ぼ!」

クラスの女の子が愛理を誘いにきた。
私が隣にいるのに愛理だけに。
誰ともあんまり喋らないから誘いにくいのは
わかるけどさ。
ま、自分がこういう空気作ったんだけど。



「え、でも…」

愛理の視線が私に移る。

気を使ってくれてるんだろうな。

愛理はとてもいい子。


「愛理、行って来なよ。タピオカ飲みたいんでしょ?」

私の言葉に、


「いいの?」

って。


いいもなにも、友達に束縛するわけないじゃん。

誰と遊ぼうが愛理の勝手でしょ?


「いいよ。」

いいよって言葉もなんかちがうけど。

「わかった!じゃあ、ノア。今度はみんなで遊ぼうね!」


いや、めんどくさいって。


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