旦那様からのI LOVE YOU「 雪菜偏」
 それから小春は大夢に聞いてみた。
「大ちゃんは、雪菜の事嫌いだったんじゃないの?」

一瞬大夢はビックリして答えた。

「え!! 嫌い??違いますよ。
 俺は昔のまま、雪菜を大事に
   思ってますよ。
   じゃあ上がります。」

「あ!!あ‥らララ、そーなの?えっと、



その今は、ち、ちちょっと!!

ちょちょちょまって~!!」
アタフタアタフタ

「お•邪•魔•します。」
小春を無視して靴を脱いで
階段をトントントンと上がって行った。

「ああっ、後で来たら?‥今ちょっと
あ‥」

     あ~あ、あ!!

おばさんを無視して
部屋の前まで行く.....と‼、ピク

「あ!! 解った!谷中あったま
い~い。」
満面の笑顔を谷中に向けて上機嫌の雪菜。

サラサラヘアーの谷中は男のくせ
に目がまるく女の子にも大人気の
イケメンだった。

「雪菜が、考え過ぎて分かんなく
なるんだよ文法にそって、考えれ
ばいいんだよ。
 分かった?」

   「OK , OK 分かった。」
 ナデナデ、
「雪菜、俺さぁお前の事‥す」
     

    B≫A≫A≫N≫ー

ドアが有り得ない音をたてて、
オーープン。

「おい!! ″触″るなガキ!(怒)!! 」

凄まじい怒号に、二人は寄り添い
ながら振り返る。

谷中も雪菜も、ゾツとした。下から見上げる彼は身長180の持ち主で暗い影を落とし目だけが光って
見えた。

「オッ、俺、オレ、帰るワ。」
怯んだ谷中はバタバタ
と教科書をしまい

「叉来るから。」

««は•や•く•帰れ。
もうこなくていい!!»»

(✧"✧)ギラリと光っ嫉妬の目は
バタバタと帰る谷中から目を離さ
なかった。

「あっ、ありがとう谷中、またね。」

雪菜は取り繕うように、お礼を言う。


見送りに立つと大夢が腕を強く掴み

 「行かなくていい。ギロ‼」

大夢は、不機嫌な顔をした。
かなりの怒りがヒシヒシと伝わってくる。

出窓のシクラメンを押しのけ
自転車にのりかかった谷中に

「谷中、ありがとうー」
と、手を振る。
    
  「おう!! 明日なー」

そのやりとりを、睨みを利かせな
がら大夢は、伺っていた。

 不機嫌極まりない大夢は
「期末、中間 実力、あるだけ
出せ。」

「ヘ?なんで、なんで大夢が急に
来る?今まで疎遠だったのに?」

「思春期って奴だ。気にするな!
 今から叉面倒みてやる。」

「思春期って?何がどうなの?
 私に関係ある ?」

「んなことどうでもいいだろ💢。
 早く出せ。💢」
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